ハンドメイド作品の販売と聞くと、「器用じゃないと無理そう」と感じる人も多いかもしれません。
でも、実際にやってみて思ったのは、作品の“上手さ”よりも、それを手にした人がどう感じてくれるかの方がずっと大切だということ。
たとえ不器用でも、「好きこそものの上手なれ」というように、やっていくうちに上手になっていきます。
それが、誰かに「嬉しい」と思ってもらえるものであれば、ちゃんと売れます。
この記事では、これからハンドメイド作品を販売してみたいと考えている人に向けて、どんな人が向いているか、そして、どんな気持ちで取り組むと長く続けられるか──少しだけ先を歩いている僕なりの視点でお伝えします。
なぜ「向いている人・マインド」の話をするのか
ハンドメイド販売に興味を持ったとき、多くの人が最初に気にするのは「自分にできるかどうか」ではないでしょうか。
作品のクオリティはもちろん大事ですが、実際にやってみて感じたのは、売れる・続けられるかどうかは“マインド”次第で大きく変わるということです。
器用さやセンスに自信がなくても、買ってくれた人の気持ちに寄り添える人、丁寧に届けようと思える人は、しっかり結果を出しています。
だからこそ、始める前に「どんな人が向いているか」を知っておくことは、とても意味があると思っています。
この記事では、少しだけ経験を積んできた自分なりの視点で、ハンドメイド販売を始めるときに大切にしてほしい考え方をお伝えします。
ハンドメイド販売に向いている人の特徴
「ハンドメイド品を売るなんて、よほど器用じゃないと無理だよ」──そう思っている人は、意外と多いと思います。
確かに僕は子供のころから手先が器用で、図工の成績は良かったですし、社会人になってからはずっと飲食店で調理師として働いています。
でも、実際に販売を続けていると分かってくるのは、手先の器用さがすべてじゃないということ。
もちろん丁寧に作ることは大切ですが、それ以上に大事なのは、「誰かのために作る気持ち」や「続けていく姿勢」だったりします。
たとえば、こんな人はハンドメイド販売に向いていると思います。
- 地道な作業もコツコツ楽しめる人
- 細かいことに気づける人
- 人の反応を喜びに変えられる人
- 新しいことを学ぶのが苦じゃない人
- 失敗しても前向きに工夫できる人
どれも「特別な才能」ではありません。
ものづくりを好きな気持ちや、誰かに喜んでもらいたいという想いがあれば、時間をかけて身についていくものばかりです。
だからこそ、「自分にできるかな」と不安を感じている人ほど、実は向いている可能性が高いのかもしれません。
始めるときに大切にしてほしいマインド
ハンドメイド作品の販売を始めるときに、最初から完璧を目指す必要はありません。
むしろ大事なのは、「うまくいかなくても、まずはやってみよう」という柔らかい気持ち。
経験を重ねる中で、作品のクオリティも、お客さんとのやりとりも、少しずつ自分らしい形に育っていきます。
特に大切だと思うのは、次のようなマインドです。
作品を売る=誰かの生活に関わるという意識
単にモノを届けるだけではなく、「手に取ってくれた人の気持ち」を想像してみることが、自然と丁寧な対応や表現につながります。
うまくいかない日があっても気にしない
最初は売れない日が続くかもしれません。それでも、やめなければ必ず前に進みます。
小さな反応を大事にする
SNSでのいいねや、ちょっとした感想のコメント。それが次のやる気に変わっていきます。
ハンドメイド作品の販売で最初に伝えておきたいリアルなこと
ハンドメイド作品の販売は、楽しい反面、思っている以上に“地味で地道な世界”です。
作って、写真を撮って、紹介文を書いて、投稿して、反応がなくてもまた作って…の繰り返し。
作品を出せばすぐに売れると思っていたけれど、まったく売れない日が続いたり、フォロワーがなかなか増えなかったり、「これ意味あるのかな」と自信をなくすこともあるかもしれません。
でも、それは誰もが通る道です。
最初からバズる人なんてほとんどいません。
うまくいっているように見える作家さんも、たいていは見えないところで積み重ねています。
だから、最初に大事なのは、「まずは知ってもらうこと」「続けてみること」そして「反応を気にしすぎないこと」。
「誰かが喜んでくれたらうれしい」
その気持ちさえあれば、少しずつ結果はついてきます。
大切なのは“売るために何ができるか”を考える柔軟さと、続ける力です。
ハンドメイド販売は、コツコツ型の人にこそ向いている。僕はそう信じています。
それでもやってみたいと思えたなら
ハンドメイド作品の販売は、簡単ではありません。
でも、だからこそ面白い。
作ったものを誰かが選んでくれる喜びは、想像以上に深く、やりがいのあるものです。
最初は売れなくても大丈夫。
続けることで「知ってもらう力」も、「届ける工夫」も少しずつ身についていきます。
「作るのが好き」「誰かに喜んでもらえたらうれしい」その気持ちがあるなら、きっとあなたにも続けていけるはずです。
このブログでは、そんなあなたの一歩を、そっと後押しできるような情報をお届けしていきます。