ワードプレスは、無料ブログでは不可能な、様々なカスタマイズができる自由度が強みです。
基本的に立ち上げ時のままのデフォルトの状態では、サイトとしての性能が不十分なので、自身のブログのコンセプトに合わせてカスタマイズしていく必要があります。
とはいえ、ワードプレスを初めて使う方は、どこをどのように触ったら良いのかわからない方も多いと思います。
でも大丈夫!
このメディアを運営している筆者も、最初は恥ずかしくて人に言えないレベルのポンコツぶりでした。
- プログラミングの知識はゼロ
- ウェブ制作のスキルは素人以下
- プラグインって何?それ美味しいの?というレベル
ワードプレス運用歴は7年になりますが、現在も他のブロガーさんに比べたらかなり劣るレベルだと自負しています。
こんな筆者ですら、本業を持ちながらワードプレスで月に5万円を稼げるまでに成長しています。
特別難しいことをしなくても、稼ぐブログを作ることはできるので安心してくださいね。
基本的に以下の三つを押さえておけば大きなトラブルが発生することはありません。
- ワードプレスの初期設定
- ブログのコンセプトに合わせたカスタマイズ
- 初心者が触ってはいけない箇所
本記事では、ワードプレスの基礎的な設定の方法を紹介していきますので、ワードプレス操作の参考にしてみてください。
最初に行うワードプレスの初期設定
本記事は、サーバー契約とドメイン取得を終えていることが前提でワードプレスの運営方法を解説しています。
ワードプレスは、デフォルトの状態だとブログとしての機能がまだ不十分で、あまり良い仕事をしてくれません。
したがって、初期設定を行ってブログとしての必要な機能をセットしていきます。
- ブログのタイトル
- キャッチフレーズの設定
- カテゴリーの設定
- サイトのSSL化
かかる時間の目安としては、30分~1時間程度です。とても簡単なのでワードプレスを立ち上げたらすぐに行ってくださいね。
ワードプレスで常時使用するダッシュボード内の基本項目
ワードプレスの初期設定が終わったら、いよいよブログを書いていくわけですが、ダッシュボード内で必ず使用する項目と後回しにした方が良い項目があります。
今すぐ必要のない項目を設定していると、ブログ記事を書く時間がどんどん減ってしまうので、まずは必要な事項から進めていきましょう!
ワードプレスで必ず使用する項目は以下5つです。
- 投稿
- 固定ページ
- 外観
- プラグイン
- 設定
実際の管理画面の画像を見ながら、各項目ごとに解説していきます。
投稿
投稿は、ワードプレスで最も多く使用する項目で、新しく記事を書いたり、記事のリライト(書き直し・書き足し)、カテゴリーの追加・変更をするためのものです。
投稿一覧
投稿一覧は、すべての記事(公開中・下書き含む)の一覧を見ることができる項目です。
書きかけの記事の続きを書きたい場合や、記事のリライトを行いたい記事はここから探すことができます。
新規投稿を追加
新規投稿を追加は新しく記事を書きたい時に使用する項目です。
投稿一覧の項目からも新規で記事を追加できるので、自分が使いやすい方を使うと良いでしょう。
カテゴリー
カテゴリーは、ブログ記事を分類し、読者が読みたい記事を見つけやすくするためのものです。
ブログの収益化は、より詳しい情報を提供する専門性が大事です。カテゴリーを増やしすぎると、その専門性が薄れてしまうため、最初からたくさんのカテゴリーを作らず、できるだけ少数に絞って始めましょう。
タグ
ワードプレスの投稿にある「タグ」は、投稿内容を説明し、関連するキーワードやテーマを示すためのラベルです。
タグを設置することで、読者が目的の記事にたどり着きやすくする効果が期待できますが、タグが増えてくるとゴチャゴチャして見づらくなることもあります。
SEOへの影響も少なく、絶対に必要なわけではないので、必要ないと思ったら使用しなくても良い機能です。
固定ページ
ワードプレスの「固定ページ」は、ブログ記事のように定期的に更新されるのではなく、一度作成された内容が一定の情報を提供するために使用されます。
そのため、固定ページは、通常、「サイトマップ」「プライバシーポリシー」「問い合わせ」「管理者のプロフィール」などの、サイトの概要や基本情報を説明するために使われます。
外観
外観とは、サイトの見た目を調整するためのもので、初心者が最初に使用する項目は以下の三つです。
- テーマ
- カスタマイズ
- ウィジェット
パターン・メニューについては、いずれ使用する機会も出てきますが、初期の時点では触る必要はありません。
テーマファイルエディターについては、初心者は絶対に触らないようにしましょう。知識がない状態でいじると、サイトの外観が崩れてしまうだけでなく、サイトが壊れてしまい表示すらできなくなる恐れもあります。
もし触ってしまって外観が崩れた場合は、無理に戻そうとせず、一度違うテーマに変更してから、再度利用しているテーマに設定しなおすと元に戻ります。
しかし、テーマを変更すると、それまでに行ったカスタマイズがデフォルトの状態に戻ってしまうので、再度設定しなおす必要があります。ですから、テーマファイルエディターについては必要時以外に触らないようにしましょう。
テーマ
ワードプレスのテーマは、外観や記事の装飾などのデザイン以外に、サイトの表示速度などのSEOにも影響があります。
テーマを選ぶには、ワードプレスに最初から用意されているものを使うか、外部で入手可能なものを使うかの二通りの方法があります。
元々ワードプレスに用意されているテーマを利用する場合は、画面内に表示されているものから選び、有効化ボタンを押すとそのテーマに合わせて外観が変わります。
元々ワードプレスにあるテーマは海外のものが大半で、機能がイマイチで日本語に対応していないものも多く非常に使いにくいため、外部で配布されている国内のテーマを利用するするのがお勧めです。
外部で入手できるテーマに関しては、配布されているサイトから一度ダウンロードして、上部にある「テーマのアップロード」からインストールすると使用が可能になります。
無料のものと有料のものがありますが、無料のものは群を抜いて機能が充実しているcocoonの一択です。
安いからといって機能性が低いテーマを利用するくらいなら、無料で機能性の高いcocoonを利用した方が良いです。
もちろん、性能面と使いやすさでは、無料より有料のテーマの方が充実しています。
中でも、高い機能性とサポートが充実している「SWELL」がお勧めです。
カスタマイズ
カスタマイズは外観のデザインを見ながら設定を変更できる機能です。
使用しているテーマによって使える機能が異なりますが、主に外観の基本色やデザイン、ヘッダー画像などを変更することができる項目です。
使用頻度はあまり高くはないですが、利用しているテーマによってはカスタマイズでしか使用できない機能もあるので、どのような項目があるか一通り目を通しておくと良いでしょう。
ウィジェット
ウィジェットとは、サイトの固定の場所に配置されるパーツです。
例えば、ページの右側に表示されている「カテゴリー」や「おすすめ記事」などは、ウィジェットを使って簡単に設定できます。ウィジェットを活用することで、サイドバーや他の固定エリアにコンテンツを追加できます。
一部カスタマイズの項目と重複している機能もありますが、どちらも感覚的に操作できるので、ワードプレスの初心者でもある程度自分の思い通りにカスタマイズすることができます。
プラグイン
プラグインとは、ワードプレスの性能を高めるためのオプションパーツのような役割で、サイトのパフォーマンスを上げたりセキュリティーを強化するためのものです。
車で例えると、ターボやABSのように、加速や安全性を高める装置を追加することができます。
プラグインについては、利用しているテーマやサイトのコンセプトに合わせて選ぶ必要があります。
そして、利用しているテーマやプラグイン同士の相性が悪いと、うまく機能してくれないこともあるので、そのテーマが推奨しているものを使用したり、他のブロガーさんがお勧めしているものを利用すると失敗が少ないです。
また、プラグインに関しては、数を多く入れすぎてしまうとサイトが重くなったりするので、極力少ない方が良いです。
ディスカッション
ディスカッションは、管理者への通知や、記事のコメントの設定の管理など、主に読者とのコミュニケーションを行う際の設定を行うことができる項目です。
メディア
メディアは、各画像のサイズを設定できる項目です。基本的にデフォルトのままで問題ありません。
画像のサイズがバラバラの記事は、読者が読みにくいと感じやくなります。画像サイズを一律で調整してくれるプラグイン(EWWW Image Optimizer)を使用すれば一括で同じサイズの画像に調整してくれます。
パーマリンク(重要)
パーマリンクとは、記事を投稿した際に「http://サイトURL/○○」の○○の部分に入るURLのことです。
パーマリンクの選択は投稿名がお勧めですが、日本語が含まれるドメインはグーグルの評価が悪く検索結果に悪影響となるため、記事を書く際に必ず英語に変えておきます。
また、パーマリンクの設定は途中で変更すると、それまでにされたグーグルのSEO評価がリセットされてしまうので、よほどのことがない限り初期設定の段階で行います。
プライバシー
プライバシーポリシーは、読者からのサイトの信頼性を高める効果があり、SEOの観点からも必ず設置しておきましょう。
予め固定ページでプライバシーポリシーのページを作成しておき、「設定」の項目にある「プライバシー」で、プライバシーポリシーのページを選択すると設定は完了です。
ワードプレス初心者が陥りやすい失敗例と対処法
ある程度ワードプレスの管理画面の操作に慣れてくると、様々な設定やカスタマイズに挑戦してみたくなります。
ブログの収益化は、とにかく有益な記事をたくさん書いて読者に広告を利用してもらうことですから、必要な設定以外についてはほどほどにして、一つでも多く記事を書いていきたいものです。
ここでは、ワードプレスの初心者が陥りやすい失敗例と、その対処法を紹介していきます。
ワードプレスにログインできなくなった
ワードプレスの立ち上げ時は、サイトのトップページにログインページへのリンクがあります。
ここでは、ログインページのURLを忘れてしまった場合や、ログインページからログインできない場合の対処法を紹介します。
ログインページを無くしてしまった
通常、ログインページは、セキュリティー上の問題でリンクを削除するので、その時に時に無くしてしまうことが多いです。
もし無くしてしまった場合は、サイトのトップページのURLの末尾に「/wp-login.php」または「/wp/wp-login.php」を入れてアクセスするとログインページを開くことができます。
ログインページからログインできない
ログインページからログインできない場合は、ユーザー名またはメールアドレスかパスワードが間違っている可能性が高いです。
ユーザー名またはメールアドレスが違う場合は、契約しているレンタルサーバー内でワードプレスの管理画面のURLを確認することができます。
パスワードが違う場合は、パスワードをお忘れですか?というリンクからパスワードの再発行ができます。
404 Not Foundエラーが表示される
「404 Not Found」は、アクセスしたページが見つからない場合に表示されるもので、エラーの原因はいくつかあります。
- ログインページのURLの打ち間違い
- 使用しているプラグインが悪さをしている
- ワードプレスのアドレスを変更している
- サーバー側の問題
ここで問題なのは、プラグインが原因の場合と、ワードプレスのアドレスを変更している場合です。
どちらもサーバーの管理画面内で対処する必要があるので、初心者には解決の難易度が高いですが、通常の管理でエラーが発生することはあまり多くはありません。
セキュリティー系のプラグインの導入とワードプレスのアドレスなどの基本情報の変更時は慎重に検討した方が良いでしょう。
外観のデザインにこだわりすぎる
ワードプレスの外観のデザインは、使用する「テーマ」に大きく依存します。
テーマによって見た目が変わるので、どうしてもお洒落な雰囲気のテーマを使いたくなりますが、使用するテーマによっては、サイトが重くなったりと、SEO的にあまり良くないものも存在します。
また、他にはないデザインにして読者の目を引きたいと考える人も少なくありません。
読者は外観ではなく自分が知りたいものを教えてくれる記事を見ている
読者は基本的に、知りたいことをグーグルで検索しているため、9割以上の人がサイトのトップページではなくブログの記事に直接アクセスしています。
ですから、外観のデザインよりも記事の内容を充実させていくことが先決です。
モバイル対応を行っていない
グーグルは、2021年からサイトの評価の基準に「モバイル・ファースト・インデックス」を取り入れています。
これは、スマートフォンで見やすいレスポンシブデザインに対応しているサイトを評価するという意味で、レスポンシブデザインに対応していないサイトは、グーグルからの評価が下がる可能性を示唆しています。
基本的に、レスポンシブデザイン対応のテーマを使用することで問題ありませんが、テーマによってはサイトの表示速度が遅くなったりするので、デザイン性よりも機能性が高いテーマ選びが重要になってきます。
プラグインの入れすぎ
ワードプレスのプラグインとは、記事内の装飾などの見た目を良くする機能や、セキュリティー・SEO対策などに役立つ機能を搭載できるオプションパーツです。
もちろん役立つ機能は多く入れた方が良いですが、入れすぎるとサイトが重くなってしまうため本末転倒となってしまう場合があります。
プラグインは、基本的にサイトのコンセプトに合わせたものを導入するのが正しい使い方で、プラグインを紹介しているサイトを参考にしてプラグインを導入した結果、効果が感じられるどころか、マイナスに転じてしまうこともあります。
特に、使用しているテーマ内で既に存在している機能と重複しているプラグインを入れてしまうと、バグを引き起こすなどの悪影響を及ぼす可能性があります。
テーマファイルエディターは絶対に触らない
テーマファイルエディターはいずれ使用する機会が必要になってきます。
主に、グーグルアドセンスや、グーグルアナリティクス、グーグルサーチコンソールなどを導入する際に使いますが、、普段はほとんど操作する必要はありません。
ワードプレスのカスタマイズは基本的な設定操作を覚えてから始めても遅くない
本記事では、ワードプレス初心者に必要な基本的なワードプレスの操作方法について解説しました。
ワードプレスを初めて使う方は、色んな機能を使ってより良いサイトを作りたいと考えることが多いと思います。
しかし、最初から高度なテクニックを覚えることよりも、ひとつでも多くの記事を公開していくことがとても大切です。
必要最低限の機能でも良い記事を多く公開していけば、意外と簡単に物が売れるのがブログの良いところです。
最後に要点をまとめます。
- 初期設定は必ず最初に行う
- 通常通りサイトが表示されている内は冒険しない
- デザインよりも内容を充実させる
以上のことに注力してブログを運営していくことで、初心者さんでも比較的早い段階でブログの収益が期待できます。
外観のデザインなどは、自分で行うための勉強も良いですが、時間短縮の意味ではブログで得た収益の中からココナラ などで外注してプロに依頼するのもお勧めですよ。