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黒歴史から学ぶ、売れるハンドメイド作家のブランディング戦略。あの時、私は「感電」していた。

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「どうかお願いです。この動画を探すことだけはしないでください。」

私がまだ、作家としての自分の「見せ方」に激しく迷走していた頃の話です。

当時、あろうことか私は「低周波治療器」で感電しながらワカサギを釣るという、今思い出すだけでも目眩がするような動画をYouTubeを通して全世界に公開してしまいました。

結果は、惨敗。 不気味なほどの静寂(無反応)。

しかし、この「感電」という痛すぎる経験があったからこそ、私はハンドメイド作家として最も大切な『売れるキャラ戦略』の本質に気づくことができたのです……。

お客様は、作品という一つの物体に対してお金を払うのではなく、あなたが作った作品だからお金を払ってまでそれを欲しいと思ってくれているのです。

ハンドメイド作家のキャラって割と軽視されがちですが、本当はすごく重要な要素を秘めているんです。

目次

お客様の「期待」を裏切るな

自分のブランドなんだから好きにキャラづくりをしたいと思うのは当然です。ただし、売れる前に自分のキャラを作ろうとすると、必ずオーディエンス(未来のお客様)との摩擦が生じます。

お客様にどう思われたい。どうしたら人気の作家になれるのだろうか。

なりたい自分になるのは自由です。ですが、それは売れっ子作家になってからの話です。

なぜ、私の感電はこれほどまでに無視されたのか?

それは、私のYouTubeを訪れる人が、私に「何を求めていたか」を完全に無視していたからです。

北海道の厳しい自然、5年以上に渡り制作を続けてきたハンドメイドルアー。

読者が私に抱いていたのは、一種の「憧れ」や「専門性への信頼」だったはずです。そこにいきなり「感電しながらワカサギ釣り」を放り込む。

これは、お客様への裏切りに他なりませんでした。

「フレンチレストラン」で店主が裸踊りを始めたら?

想像してみてください。 あなたが特別な日のディナーを楽しみに、25年の歴史がある老舗フレンチを訪れたとします。

期待に胸を膨らませてドアを開けた瞬間、シェフが落ち武者のかつらを被って、感電しながら踊っていたらどう思いますか?

「この人の作る料理、大丈夫かな?」 「衛生管理は? 味の繊細さはどこへ行ったの?」

そう、「面白い」と思う前に、「不安」が勝ってしまうのです。 ハンドメイド作家も全く同じ。お客様があなたの作品に「誠実さ」や「高級感」を求めているなら、それに応えるのがプロのキャラ作りです。

キャラ作りとは「自分を出す」ことではなく「役割を整える」こと

よく「自分らしさを出そう」と言われますが、それは「何をしてもいい」という意味ではありません。

作家としてのキャラ作りとは、「お客様が安心して買い物ができる人格」を整えることです。

  • 優しい作品を作るなら、優しい人格を。
  • 無骨な作品を作るなら、ストイックな人格を。

私は感電してようやく気づきました。私の「面白さ」は、作品の価値を高めるどころか、むしろ「信頼」という一番大切な土台を壊していたのだと。

何者になるかは重要ではない

どこの誰かも知らない人から商品を買うのは、お客様にとってとても勇気がいることだと思います。

そんな不安を少しでも和らげたくて、私は「面白いキャラクター」を演じようとしていた時期がありました。

落ち武者のかつらを被って、高速道路の料金所で支払いをしたこともあります。(データ破損で惜しくも公開には至りませんでしたが)

当時の私は、「ハンドメイドルアーを作っている面白い人」を目指していたのだと思います。

ですが今振り返ると、実はその逆で、「面白い人」が、たまたまハンドメイドルアーを作っているだけの人になってしまっていたのかもしれません。

主役は作家ではなく「作品である」

主役はあくまで「作品」です。

作家のキャラクターは、その作品を引き立てるための“背景”でなければならないと思っています。

背景が強すぎると、肝心の作品が霞んでしまうからです。

そして作家のキャラというものは、実は自分で作るものではなく、

「お客様が感じたイメージの積み重ね」

によって自然に出来上がっていくものではないかと感じています。

今の私が、あえて真面目なスタイルを崩さないのもそのためです。

かつらを被っていた頃よりも、今の方がずっと

「お客様の大切な道具を作る人間」

として信頼していただけていると感じています。

キャラはお客様が作ってくれるもの

「自分で真面目なキャラを作りました」というよりも、

「お客様が私の作品に真面目さを求めてくれているから、その期待に応える姿でいる」

という感覚の方が近いです。

もし面白さを求められれば面白い人を演じるでしょうし、芸術性を求められれば、少し気難しくも一貫性のある発信をするかもしれません。

つまり、あなたの「色」は、自分で無理に作るものではなく、あなたが作る作品によって決まっていくのだと思います。

たとえば、フォロワーが10万人いるようなインフルエンサーであれば、キャラが先行して売れることはありますが、最初は大半の人が無名からのスタートですよね。

無名ということは、まだ何色にもなっていない状態。

その色を見つけるためには、

  • SNS
  • ブログ
  • YouTube

などを通して、「自分」と「作品」の両方を発信していくことが大切です。

発信しなければ、何も始まりません。

まずは自分の拠点を作り、作品を知ってもらう環境を整えてみてください。

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プロの「自己規律」としてのキャラ作り

正直に言えば、今でもふざけたい気持ちをグッと我慢しています(笑)。

本来の私は、もっとふざけたいし、笑いを取りにいきたい。でも、今の「つまらないけど、考えはしっかり表現する」という真面目なスタイルを崩すつもりはありません。

なぜなら、かつらを被っていた頃よりも、今の私の方がずっと**「お客様の大切な道具を作る人間」として信頼されている**ことを、肌で感じているからです。

あなたが「出したい自分」を抑えてでも、「お客様が求める自分」を演じ抜く。 その自己規律こそが、あなたの作品に最後の「価値」を宿すのだと私は信じています。

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